スタッフ募集

研究員&テクニカルスタッフ募集

2019年10月に理化学研究所 脳神経科学研究センター(CBS)に新設された人間認知・学習研究チーム(Lab for Human Cognition and Learning)で、私たちと一緒に研究に取り組んでくださる研究員を募集しています。できるだけ早い着任を希望しますが、時期は応相談で、たとえば2020年度からでも可能です。​応募に関する詳細は、CBSの採用情報ページをご参照ください。

下記に私たちのチームが目指すことや研究環境についてまとめてみました。研究員への応募に興味をお持ちのかたは、ぜひご一読ください。ご一読のうえ、応募に興味を持ってくださった方は、まずはお気軽に柴田までメールでご連絡ください。その際、CV(日本語でも英語でも可)も併せてお送りください。応募の前に、メールやスカイプでまずは情報交換や相談をできたらいいなと考えています。応募書類を書くのは大変なので、その前に環境や条件、研究プロジェクト、お互いの考え方などがわかるといいなと思うのです。マッチがないとわかれば書類を書く手間や待つ時間を短縮できるし、どんな風にマッチしそうかわかれば、応募書類も書きやすくなると期待しています。

​学生や学振研究員の受け入れも積極的に行います。興味のある方は柴田までメールでご連絡ください。国内の学生受入については、このブログ記事が参考になります。夏季インターンシップ制度博士課程の留学生受け入れ制度もあります。

研究内容

本チームは、脳の潜在的・顕在的な情報処理過程の相互作用に主に焦点を当て、ヒトの高次認知機能や学習を支える脳基盤に迫るという目標を掲げます。これまでの研究(Publicationsページを参照)において、柴田は主に潜在過程と学習の脳基盤を対象にした研究を行ってきました。理研CBSでは、この潜在過程と学習の研究を踏襲しつつ、潜在過程と顕在過程の相互作用、そして高次認知機能に踏み込んでいきます。柴田はこれまで視覚を主に扱ってきたので、基本的には視覚の実験系が多くなる見込みですが、加入いただける方のバックグラウンド次第で、他の感覚モダリティや記憶、身体運動の実験系も構築可能です。すでにさまざまな研究アイデアを準備していますが、チームの方向性に合致しておりかつ重要だと認められる内容であれば、提案も歓迎です。

現在使用予定の実験手法は、以下のとおりです。加入いただける方次第で増やしていく可能性もあります。新たに必要になる実験機材は、その都度購入予定です。

  • 視覚心理実験(主にMatlab + Psychtoolboxで実装)
  • 眼球運動測定(Eyelink 1000+)
  • バーチャルリアリティ(VR)機材を用いた行動実験(Unityなどを用いて制御)
  • 機能的磁気共鳴画像法(fMRI)による脳機能計測(主にMatlabとSPMを用いて解析、BrainVoyagerやFreesurferも使用)
  • 磁気共鳴分光法(MRS)による神経修飾物質測定(主にMatlab + GannetやLC-Modelを用いて解析)
  • fMRIを用いたニューロフィードバック(主にMatlabによって制御)
  • fMRIデータに対するマルチボクセルパターン解析(主にMatlabによって実装)
  • 計算モデルを用いたコンピュータシミュレーション(主にMatlabによって実装)

本公募のアピールポイント

  • 実験室の環境:行動実験のための防音室を10個建設中です。単純計算で研究員ひとりに付き2つ程度の実験室を使用いただけます
  • MRI施設:居室のある建物の地下にMRIがあり、徒歩1分以内でMRIにアクセスできます。MRIは3TのSiemens Prismaで、心拍などの生体反応の同時計測、リアルタイムファイル処理システムなどが完備されています。MRI支援ユニットがあり、MRI技術の開発やMRIデータの解析に関わるスタッフも充実しています。ビッグデータ解析のための計算機環境も随時構築予定です
  • サポートスタッフ:事務関係のお仕事をしていただくチーム付きのアシスタントがラボに在籍しています。それとは別に、理研内には研究費や研究環境構築に関するサポート部門もあります。研究員の方は、他の雑務は最小限で、研究に集中して打ち込んでいただける環境です
  • 指導体制:本チームは新規立ち上げなので、1〜2年ほどは少人数で研究を進めることになる見込みです。そのため、ディスカッションや技術・論文指導のために十分な時間を確保できます。チームの研究を早く軌道に載せるのが最重要ミッションなので、柴田も最大限サポートします
  • 理研CBSのメリット:理研CBSは、国際的に見ても、認知神経科学分野のトップ研究機関のひとつです。インパクトのある重要な知見を継続的に発信しているチームがいくつもあり、研究を支えるサポート体制も高水準です。ヒト・マウス・サル・計算論の研究チームが情報交換をしつつ、ノウハウを共有しながら研究を進めています。また、世界のトップ研究者によるセミナーを毎週のように聞くことができます。CBS内のポスドクアソシエーション、リトリート、サマースクールなど、人脈形成や学びの機会も数多くあります。あと、個人的な感想ですが、食堂のクオリティがとても高いです(値段も安い)。キャンパスは緑におおわれていて、散歩にも適しています
  • 最寄り駅の和光市駅:最寄り駅の和光市駅までは、理研CBSから徒歩で15分くらいです。和光市駅から都心へのアクセスは良好です。和光市駅は私鉄と地下鉄が通っており、15分程度で池袋まで、45分程度で銀座まで出ることができます。最近は都心で勤務する方々のベッドタウンとして注目されているようです。駅前にはスーパーなどが一通り揃っていて便利です。また2020年初頭に駅ビルが完成予定で、その頃には駅前がかなり小奇麗になり、個人的に感じている「カフェ少ない問題」もちょっと改善されそうです。駅前を離れればすぐに静かな住宅街になり、大きな公園もあります。和光市駅周辺に住む理研職員は多いようですが、ほかにも東武東上線沿線上の成増や朝霞台から電車通勤、南側の西武池袋線沿線に住んでバス通勤という方もいるようです
  • 研究を進める上で、人間関係とか性格が合う合わないは、とても重要な要素だと思います。本応募前の情報交換や応募後の面接などの選考過程を通して、柴田とストレスなく人間関係を構築できそうか見極めたうえで、着任するかどうかの判断をしていただければと思います。選考過程と言ってしまうとどうしても選ぶ側が強いような印象になりますが、応募する側も選ぶ側も本来イーブンなはずです。僕としては、とにかくお互いにマッチがあって、お互いがハッピーになれそうだと思ったら合意のうえ決める、という心づもりです。​

本チームの求める人材像

以下、研究員の方に主に期待する人物像について記します。

  • チームの研究方針に同意し、この方針にある程度沿って研究を行える方。本チームは「研究内容」に示した方針に沿った研究を行うために新設されます。したがって、この方針に共感し、おもしろいと思っていただける方に加わっていただけるのがもっともよいです。「チームの方針とは違うが、私は私が好きなテーマだけをやりたい」という方は、どれだけ優れていても採用できません。一方で、チームの方針に沿ってさえいれば、新しいプロジェクトを提案いただくのは大歓迎です
  • 関連分野(心理学、認知科学、神経科学、情報科学など)で博士号を取得された方、または着任までに取得見込みの方。実験 and/or 解析についてある程度の経験と知識を持った方を希望しています。経験や知識を証明できる、すでに論文として出版している、ということがあればなおよいです。実験や解析のサポートは可能な限り行いますが、関連分野に関する知識やスキルがゼロという状態だと採用は難しくなってしまいます
  • 英語を主とした勤務環境に適応できる方。理研CBSの公用語は英語で、センターで行われるセミナーなどもほとんど英語です。また本チームも国内外問わず研究員を募集するので、英語で日常的に勤務できることは必須です。とはいえ、現時点で英語がそれほどできなくても、意欲的に身につけていくことができるのであればよい、とも思っています。失敗を恐れず、伝えることを重視する積極性があれば、数年でそれなりに身につけることができます
  • いろいろと書きましたが、マッチがとにかく大切だと思っています。チームの研究方針にドキドキできて、方針に関係する研究経験・実績があって、英語も含めて頑張っていけるという方を求めています

​待遇・採用時期など

  • 待遇の詳細については、上記の採用情報ページをご参照ください
  • 年度ごとの更新で、研究員・テクニカルスタッフともにいまのところ最長7年まで更新可能です。この7年は、今後10年まで延びる可能性もあります。雇用可能な最長年限については、CBSの中期計画や柴田自身のテニュア審査も絡みやや複雑なので、情報交換の際に詳しく説明いたします
  • 給与の最低基準は理研CBSの規定に準じますが、応募者の経験や実績によって高くもなります。面接の段階でこちらからまず提案し、交渉を通して決める、という形になりそうです
  • ​着任は早いほうがありがたいですが、現在のお仕事や学業、ご家族の都合もあると思うので、相談しましょう