ヒトの知覚および認知における学習機能の研究
本チームは、課題訓練に基づいた学習により、私たちの知覚や認知がどのように変わり、その変化には脳のどのような仕組みが関わるか明らかにすることを主な目的としています。
実験の概要
本研究には、4通りの実験があります。研究内容によって、複数の実験に参加していただくことがあります。実験は理研の倫理審査委員会による審査・承認を受け行っています。
① 行動実験実験室内で、ディスプレイやスピーカー、イヤホンなどから提示される視聴覚刺激に応じてキーボードやジョイスティック等の応答装置を用いて課題を行っていただきます。視線を追跡できる装置を用いて、目の動きを測定することもあります。課題前後に体調などについてのアンケートを実施することもあります。
② MRI(磁気共鳴画像)装置を併用した脳機能計測実験
MRI装置内で横になり、上記の行動実験と同様の課題を行っていただきます。
③脳波装置を併用した脳活動計測実験
頭皮に脳波の電極を装着した状態で、上記の行動実験と同様の課題を行っていただきます。
④磁気を用いて脳を刺激しながら、あるいはその前後で、上記の行動実験と同様の課題を行っていただきます。脳刺激の頻度や時間は学会ガイドラインで認められた範囲内で行います。
参加条件
以下の全てを満たす方が対象となります。
- 色覚の障害がなく、視力(矯正視力も可)が両眼で0.6以上であること
- 精神疾患、神経疾患の既往がないこと
- 18歳以上であること
ただし、②の実験の場合は、未成年の方(20歳未満)、妊娠中の女性、および下記の既往歴や経験がある方は、参加することができません。
- てんかん発作・心臓ペースメーカーの装着・人工心臓弁の保有
- 非磁性であることを確認できない金属を体内に保有
- 体温調節の不調・コミュニケーションの支障・閉所恐怖症
- 強磁性体が体内に入る可能性のある職業や活動に従事した経験
謝礼・交通費
- 行動実験の場合は1コマ(2時間)あたり3,000円、MRIや脳波、脳刺激を用いた実験の場合は1コマ(2時間)あたり5,000円になります。
- 理研(和光地区)への来所1回につき2,000円を限度とし、ご自宅の最寄り駅から和光市駅の間の往復にかかる交通費をお支払いいたします。往復交通費は、こちらで最安値を算出いたします。
- お支払いは口座振込とさせていただき、振込みまで数ヶ月かかることがあります。
- 理研(和光地区)に通勤されている方が実験に参加された際には、交通費をお支払いできない場合がありますので、予めご了承ください。
- 人材派遣会社を通してご参加いただいた方への謝礼・交通費の支給額、および支払方法は派遣会社との契約に基づくため、上記と異なる場合があります。
特記事項
- 実験は、個人の能力を検査するものではありません。
- 参加者への危険性(健康への影響など)は極めて低く、また社会的不利益が生じることはありません。
- 未成年の方が参加される場合、参加者本人のみの同意を得て実験を行いますが、参加者の親権者等による同意撤回の機会を保障いたします。
実験参加にご興味のある方は、下記問い合わせ先にメールにてご連絡ください。
実施場所・問い合わせ先
〒351-0198
埼玉県和光市広沢2-1 アクセス詳細
国立研究開発法人理化学研究所 脳神経科学研究センター
人間認知・学習研究チーム
Email:shibata_lab_experiment(at)ml.riken.jp *(at)を@に置き換えてお送りください